これまでの研究テーマ(東京大学生産技術研究所で実施)
 加工情報処理

 新しい積層構造の工具開発(1)(2)とそのためのCAD/CAMシステム構築、また一部CAEの要素技術の改良(3)を手掛けた。
(1)レーザ切断薄板積層抜き型  中川研究室との共同研究 [1983〜84年度]
(2)ワイヤ放電加工による薄板積層ブローチとのCAD/CAMシステムの開発
  [1985〜88年度]
(3)幾何モデルと解析モデルの同一化手法の研究 [1985〜86年度]
 プラスチックとその複合材料の新加工技術

 プラスチック複合材料と汎用高精度せん断技術として振動仕上げ抜き(4)(Fig.11)の実用化が行われた。同法により培われた「同一領域の繰り返し塑性変形は、同領域の局所的熱軟化・溶融をもたらす」との基本思想は、その後振動加工による局所的な各種成形とレンズ成形(7)、異種材料の接合(5)へと道を拓き、さらに型内直接成形の思想(9)を提示した。一部リサイクルの研究も手掛けた。

(4)振動仕上げ抜きの実用化研究  中川研究室との共同研究 [1983〜84年度]
(5)プラスチックの振動熱接合 [1985〜87年度]
(6)FRPのプラズマジェット切断処理 [1985〜86年度]
(7)プラスチックの振動熱成形の開発とプラスチックレンズ成型への応用
  [1985〜88年度]
(8)プリント基板・PGAの振動ピン立て加工 [1987〜88年度]
(9)アクチュエータ内蔵金型による射出成形型内直接精密成形(型内ひけ・そり矯正、
  薄肉成形、エンプラのヒンジ成形の基礎研究) [1988〜89年度]

 プラスチック射出成形の基礎計測技術開発

 最も汎用・高精度な射出成形は、その技術的な成熟に反し、型・生け域内部の現象的な解明が大幅に立ち遅れている。そのため、高速ビデオ等による実用的な金型内可視化技術(10)(13)(15)(18)(30)(32)(35)(36)、加熱シリンダ可視化技術(11)(23)(24)(25)、および、極めて困難とされた流動樹脂内部の温度分布計測(12)(22)(27)(37)(43)、Post filling過程の離型・ひけ生成過程計測手法(19)(20)(21)、バリ生成過程の計測手法(34)、型内速度ベクトル計測(41)、混合度の評価法(17)、キャビティ面上の応力分布計測手法(16)(26)、スクリュトルクやバレル内壁面のトルク分布計測手法(31)(42)、チェックリング挙動のインプロセス計測法(39)を開発し、また樹脂データベース構築を支援すべく、困難を極めたPVT計測に新方式(14)を開発した。上記可視化技術は半導体封止過程の可視化(28)(29)や押出過程の可視化(38)(40)にも役立てられ、併せてパッドの移動計測手法(33)の開発を行った。
(10)プリズムガラス・インサート金型 [1986年度]
(11)可視化加熱シリンダ [1987年度]
(12)集積熱電対センサと板厚方向温度分布計測法 [1987年度]
(13)ゲート着磁法 [1987年度]
(14)フローティングピストン方式PVT計測法 [1988年度]
(15)レーザライトシート金型 [1989年度]
(16)せん断応力分布計測金型 [1991年度]
(17)混合評価金型 [1991年度]
(18)2方向同時可視化金型 [1991年度]
(19)光ファイバセンサ金型 [1993年度]
(20)集積熱電対センサによる離型プロセス可視化金型 [1993年度]
(21)超音波イメージスキャナによる離型プロセス可視化金型 [1994年度]
(22)集積熱電対セラミックスセンサと抜き差し法によるスクリュ溝内温度分布計測法
   [1994年度]
(23)ホッパ下ペレット挙動可視化シリンダ [1994年度]
(24)リザーバ内部樹脂挙動可視化シリンダ [1994年度]
(25)小型可視化加熱シリンダ [1994年度]
(26)面圧分布計測金型 [1995年度]
(27)集積熱電対セラミックセンサによるノズル部流動樹脂温度分布計測法[1995年度]
(28)半導体封止成形可視化金型 [1995年度]
(29)半導体封止成形横方向可視化金型 [1996年度]
(30)ランナー回転切替え可視化金型 [1996年度]
(31)軸方向トルク分布計測用スクリュ [1996年度]
(32)大型3次元可視化金型 [1996年度]
(33)ホール素子による半導体パッド移動のインラインプロセス計測金型[1997年度]
(34)バリ生成過程計測金型 [1997年度]
(35)フローフロント拡大撮影自動追跡システム [1998年度]
(36)スプルー可視化金型 [1998年度]
(37)溝内樹脂温度分布計測スクリュ [1998年度]
(38)共押出成形用可視化フィードブロック [1998年度]
(39)磁歪式変位センサ内蔵によるチェックリング挙動計測スクリュ[1999年度]
(40)可視化ダイリップ [1999年度]
(41)型内流動速度ベクトルセンサ [2000年度]
(42)加熱シリンダ装填用のトルク計測リング [2000年度]
(43)ノズル部流動樹脂温度計測用の集積熱電対セラミックセンサプローブ[2000年度]
(44)光ファイバ方式超薄肉充填パターン・圧力分布計測金型[2001年度]
(45)超薄肉バーフロー金型[2001年度]
(46)転写性評価金型[2001年度]
(47)型内圧力計測評価システム[2002年度]
(48)薄肉多層成形金型[2002年度]
(49)超薄肉サンドイッチ成形金型[2003年度]
(50)二方向同時転写金型[2005年度]
(51)超高速射出圧縮成形金型[2005年度]
(52)離型力計測金型[2006年度]
(53)フローフロント速度計測センサ[2007年度]
(54)PIM可視化金型[2008年度]
(55)顕微鏡内蔵金型[2009年度]
(56)回転円筒ブロック方式キャビティ面圧・樹脂温度分布計測金型[2009年度]
(57)高速ランナー切替装置[2009年度]
(58)PIM押出成形装置[2010年度]
(59)ホットランナー可視化金型[2012年度]
(60)メタルフレーク配向解析ソフト[2012年度]
(61)ホットランナーマニホールド可視化金型[2013年度]
(62)新規集積熱電対セラミックスセンサ[2013年度]
(63)新規離型力計測金型[2014年度]
(64)ホットランナー樹脂切替装置[2014年度]
(65)加熱シリンダ内樹脂多点サンプリング装置[2014年度]
(66)集積熱電対センサ両端支持式型内温度計測金型[2015年度]
(67)傾斜離型力計測金型[2015年度]